質問のパターンとして最もシンプルなのが、5W1Hである。
5W1Hとは、
いつ:when
どこで:where
だれが:who
なにを:what
なぜ:why
どのように:how
の頭文字をとったものである。
たとえば、発生した問題の解決策を考える場合は、
いつまでに解決しなければならないか、
どこから始めるか、
担当するメンバーは誰にするか、
最初に何をしたらいいか、
なぜそれが重要なのか、
どのように進めるか、
と問いかけていくことで、その解決策が具体的になる。
コミュニケーションの中では、注意すべきポイントとして、
問題分析(なぜ?)よりも、解決志向(どうすれば?)を意識したほうがよい。
「なぜ」「どうして」のような問題を分析するような問いかけは、
相手の意識を過去の問題点に向けてしまう傾向がある。
「なぜ?」「どうして?」と、しつこく質問すると、
問い詰められているような印象を、相手に抱かせてしまう。
問題分析をするつもりが、言い訳を考えさせてしまうことになる。
「どうすれば解決できると思う?」
というように、未来に対する解決志向の問いは、
相手の意識を未来や問題の解決に向けてくれる。
質問は、相手の思考の方向性を導く重要なコミュニケーションツールだ。