ものごとが決められないので、つい誰かに相談してしまう…
選択に迷って時間がかかってしまう…
決断力がないために貴重なタイミングを逃してしまい、
後悔した経験をもつ人も多いのではないだろうか。
決断力を高めるためには「二択で考える」方法が有効である。
人は、朝起きてから夜眠るまで、数百から数千もの選択を繰り返す。
まず目が覚めて、起きるかもう少し眠るか…
起きる選択をすると次は顔を洗うか、その前にトイレに行くか…
朝食の選択、衣服の選択…
という選択の連続である。
人は、選択肢が2つの場合にはどちらかを選ぶことができても、
選択肢が3つになった途端に選べなくなってしまうもの。
決断するための最大の秘訣は、まず選択肢を2つに整理することにある。
どんな選択でも選択肢を2つに絞ってしまおうとするのが「二択思考」である。
二択思考の本質は、「良い」「悪い」ではなく「好き」か「嫌い」か。
両方とも好きな場合は、どちらがより好きかという選択になる。
どちらが好きかということを決める基準は、
初めは、なんとなくという感覚的なものであっても、
決断を繰り返していくと「好み」が形成されていく。
好みが形成されると、選択の基準が明確になり、より決断力が高まる。
仕事では「好き」か「嫌い」かで、すぐに選択できないことも出てくる。
そういうときには「諦める」か「諦めない」かと考えてみる。
例えば、
仕事で失敗をして、自信をなくしてしまっているのであれば、
このまま「諦める」のか、「諦めない」のかという選択をする。
諦めるのであれば、早く諦めて次の展開に進む。
諦めないのであれば、次の一歩を踏み出す。
「ちょっと考えよう」
と決断を保留してしまうと、その間は前に進むことができない。
「諦めない」を選んだならば、
次は「今まで通りやる」のか「方法を変える」のかという二択である。
方法を変えなければ、また失敗する可能性が高いので、
「方法を変える」ことを選択することになるだろう。
すると次は、「どう変えるのか」である。
常に2つの選択肢を設定して、「好き」な方を選べばよいのである。
今よりも成長したい、よりよくなりたい…
と思う人は多いはず。
それも突きつめていえば、
「好き」「嫌い」の観点で選んでいることと同じであるといえる。