パワーナップとは、15~20分程度の昼寝のことで、
「パワーアップ」と「ナップ(昼寝)」を組み合わせた造語である。
パワーナップをとることで集中力や記憶力がアップする。
そのメカニズムのポイントは、
1.サーカセディアンリズム
2.レム睡眠・ノンレム睡眠
の2つである。
1.サーカセミディアンリズム
サーカディアンリズムとは、
人間の身体に備わっている体内時計みたいなもの。
24時間周期にセットされており、寝るべき時間に眠気がやって来る。
サーカディアンリズムに加えて、
12時間周期のサーカセミディアンリズムと呼ばれるものがある。
これは昼食後の午後2~4時あたりに眠気が来る。
パワーナップは、このタイミングで睡眠をとることで、
一度脳をリセットしようという試みである。
2.レム睡眠・ノンレム睡眠
簡単に言えば、
レム睡眠は「身体を休ませる睡眠」、
ノンレム睡眠は「脳を休ませる睡眠」、
である。
人は、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しながら、睡眠を続ける。
ノンレム睡眠は比較的浅い睡眠なので、
ノンレム睡眠のときの方がスッキリ起きることができる。
パワーナップは、ノンレム睡眠の中でも軽い睡眠の段階で起きる手法。
「脳を回復させること」が目的なのでレム睡眠まで行かなくてもよい。
時間で言えば、大体15~20分くらいである。
パワーナップ導入のメリットを3つご紹介する。
1.脳が活性化して集中力や記憶力がアップする
パワーナップを導入することで、
午後からも集中力や記憶力を高く保つことができる。
脳が活性化しているので、クリエイティブな能力も向上する。
2、ストレスを軽減できる
疲労したまま脳を使い続けるとストレスが溜まっていく。
成果も思うように上がらないので、さらなるストレス源になる。
パワーナップを導入することで、
ストレスを軽減でき、精神的な健康にも有効である。
3.病気の予防になる
睡眠による効果として、高血圧予防ができると言われている。
その日の仕事を効率的に進められるだけでなく、
人生も健康に過ごせるメリットがある。
パワーナップのやり方は次の通りである。
基本は午後1時~3時くらいに15~20分ほどの睡眠をとるだけ。
1.できれば姿勢はヨコで、ムリならデスクに顔を伏せる
2.寝る前にコーヒー(カフェイン飲料)を飲む
3.スケジュールに組み込んで同じ時間、同じ環境で実行する
4.起きた後は軽いストレッチと顔を洗う
パワーナップは、すぐにできることであり効果的なものである。
うまく活用すれば、午後からもスッキリした頭で仕事ができる。