うちのチームは…
チームなんだから、みんなで…
組織では、「チーム」という言葉をよく使う。
チームというだけで一体感や連帯感が生まれる。
とてもポジティブな印象があり、よく使われる言葉である。
一方で、これらの言葉が聞こえてくると、
眉をひそめたり、ネガティブに捉えてしまう人たちがいる。
チームとしてつくられている組織では、
でも、チームになっていないグループにとって、チームという表現は、
共同体にならなければならない…
いかなるときも個人プレイは許さない…
決して異論を唱えるな…
とにかく仲良くなれ…
と言った同調圧力に転化されてしまいがちである。
そのため、つい顔色が曇ってしまう状況になりがちである。
チームとグループにはさまざま違いがあるが、一言で言えば、
チームは、「メンバーが同じ風景を見ている」
グループは、「同じ風景を見ても良いけど見なくても成り立つ」
現場がチームになっているのか…
チームになろうとしているのか…
を考えるキッカケになる。
うちの現場はチームになっていない…
チームであれと強要されているなあ…
と思ったら、まずは同じ風景を見ていそうな人を探そしてみよう。
職場の座席表や組織図を見ながら、
あなたと同じ風景を見ていそうな人に◯をつけてみよう。
次に同じ風景を見れる可能性のある人、
この人と同じ風景を見れたら最高!、
という人に対して、別の色で丸をつけていく。
同じ風景を見ている人がグループにいなくても落胆する必要はない。
同じ思いを持っていそうな人がいるだけでも勇気づけられるはず。
同じ風景を見ている人は伝搬する。
グループのメンバーを変えようとするのではなく、
自分の身の回りのできることから環境を変えていけば、
名ばかりのチームも本当のチームに近づけるはずである。