人のモチベーションを生み出す源には、「ホワイトエンジン」「ブラックエンジン」の2つがあると言われている。
ホワイトエンジンとは、
感謝、貢献、信頼などから生まれる動機である。
会社のために貢献したい…
あの人のためにがんばろう…
社会の役に立ちたい…
などの気持ちから動機につながっているものである。
自分自身や社会や他人のことをポジティブにとらえて行動するので、
お互いに満たし合おうとするプラスの連鎖が起こりやすい。
ブラックエンジンとは、
恐れ、危機、不安などからくる動機のこと。
アイツには負けたくない…
失敗したらどうしよう…
このままでは会社をクビになってしまう…
などの気持ちが源泉になっている。
ブラックエンジンは、盲目的に突っ走ってしまったり、
自分の利益優先の利己的な考え方にも陥りがちという特徴がある。
ホワイトエンジンとブラックエンジンを比べると、
ブラックエンジンは悪いもののように感じてしまうが、
必ずしも悪いとは言えない。
例えば、
人生におけるピンチのときには、
ブラックエンジンの力を使って苦境を脱することも必要になる。
でも、ブラックエンジンだけを使っていくと、
次第に疲労感が高まり、幸福感から遠ざかってしまう。
ブラックラックエンジンを使って苦境を脱した後は、
ホワイトエンジンに切り替えて新たな目標に向かうことが大切である。
成功を持続的なものにしていくためには、
周りの協力が必要であり、自分自身のモチベーションも維持しなければならない。
そのためには、ホワイトエンジンを始動させていく必要がある。
まずこの2つのエンジンの存在に気がつくことが大切である。
そして、2つのエンジンをいかに使いこなすか、
生かしていくかという工夫をする意識が必要である。