インナーチャイルド(内なる子供)とは、
大人になっても心の奥底に存在している幼い頃の記憶や感覚である。
通常は潜在意識下に隠れているので、自覚することはない。
しかし、インナーチャイルドは、
大人になった私たちにもひっそりと影響を与え続ける存在である。
例えば、
感情的にどうしても受け入れられないもの…
無意識的に避けているもの…
などはきっと誰にでもあるはず。
それは、心の奥のインナーチャイルドが反応し、
無意識下の幼い頃の記憶が、そうさせているのかもしれない。
過度に依存体質である…
自分にも他人にも厳しい…
どこかで自分を責め続けている…
ありのままの自分を受け入れられない…
このような性格もインナーチャイルドの影響を強く受けている。
元をたどってみれば、たいてい幼い頃の体験にさかのぼる。
インナーチャイルドは、子供の頃の傷ついた心や抑圧した感情であり、
癒されないその記憶は、大人になってもなお残っているのである。
その人のものの見方や性格というのは、
多くが子供時代の体験によって形成されたもの。
大人になり、その体験時代はもう忘れているかもしれないが、
その感覚はずっとその人の中に残っており、
その感覚を通して物事を見たり、反応したりしているのである。
子供の頃の傷ついた記憶であるインナーチャイルドは、
それを原因として精神的苦痛を生み出すこともある。
何か不安でのびのびと人生を生きられないのなら、
それはインナーチャイルドが傷ついたままなのかもしれない。
そうであるなら、
放っておいたインナーチャイルドを癒してあげる必要がある。
自分の中にいるインナーチャイルドの話に耳をすませて、
その存在を丸ごと受け入れる。
それは過去の自分を浄化し、今の自分を解放するプロセスである。
ありのままの自分を生きていくために必要なプロセスとも言える。
例えば、ハワイに伝わる伝統的な癒しの手法「ホ・オポノポノ」。
これを活用すれば、自分自身でインナーチャイルドを癒すこともできる。
インナーチャイルドは潜在意識の中にあり、
あなたの性格や人生に大きな影響を与えている。
それが原因で、人生を大きく損ねてしまうこともあるかもしれない。
あなたの心の奥底で、ずっと押さえつけられていた子供がいるのなら、
まずその子の声を聴いてあげることが大切である。