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待たせてイライラされないためのコツ

仕事や友人との待ち合わせ、レストランや電車の遅延など、
待たされて、イライラする場面は少なくない。

また、自分が誰かをイライラさせてしまっていることも少なくないはず。

イライラさせてしまう原因は、

約束が守られない…
待たされる…
対応が悪い…

など、相手が自分が思うようにならないことを不快に感じた結果である。

逆に、相手が不快と感じなければ、イライラされることを回避できる。

約束や時間を破ったという事実ではなく、
それを「相手が不快に感じるかどうか」がポイントになるのである。

どうしても相手を待たせてしまわざるを得ない場合、
相手をイライラさせない待たせ方をご紹介する。

1.時間を知らせる

イライラさせる最大の原因は、先の見通しが立たないことである。

いつまで待てば良いのか?

本当に来るのか?

など、今後の見通しが立たないと、

次の行動を判断することができずに、不安になるのである。

例えば、
アポの時間に遅れる場合は、たとえ1~2分の遅刻でも電話を入れる…
上司に頼まれた企画書の提出日が遅れるなら、事前に必ず相談する…

事前に相手に時間を伝えれば、

相手に先の情報を与えることができるので、イライラされる確率は下がる。

2.理由を知らせる

なぜ待たなければいかないかという「理由」が大切である。

例えば、電車が遅延した場合、
「電車が、10分遅れています」と言われるよりも、

「電車が、事故のため10分遅れています」
と言われたほうが、相手の印象が大きく変わる。

遅れるという事実だけではなく、その理由を知ることで安心するのである。

また、
「頼まれていた企画書ですが、金曜日提出とさせてください」ではなく、
「頼まれていた企画書ですが、もう少し練りたいので、金曜日提出とさせてください」
と言うほうが相手も納得しやすい。

なぜ待たないといけないのか、

という正当な理由を相手に知らせることが大切である。

3.環境を変える

相手を待たせる場合、環境を変えることで相手の不快感を排除できる。

相手をどうしても待たせてしまうとき、

相手が快適に待てるように、場所に気を配ることが必要である。

例えば、

訪問客を受付で待たせるのではなく、応接室で待っていていただく…
主催した社内会議に遅れるときは、そのまま会議室で待たせるのではなく、
いったん解散して自席に戻ってもらう…
など。

相手にとって快適と思える場所に移動してもらうだけで、

相手の印象は大きく変わるものである。

相手をイライラされるのは、待たせたことだけが原因ではない。

その待たせ方に原因がある。

誰でも、相手を待たせてしまう状況は起こるものである。

ちょっとした待たせ方の工夫で、相手の印象を大きく変えることができる。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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