お客様との商談では、良い関係性を築いたうえで、
相手との関係が十分できていない段階で、
御社の今の課題は何でしょうか?
といった質問をしてしまうと、
本音を語ってくれるような関係性を構築するには時間がかかります。
サトルクエスチョンとは、
相手の話を引き出しやすくするテクニックです。
サトルクエスチョンの具体的なやり方は2つあります。
1.相手に仮説を投げかけて訂正してもらう
例えば、
「御社の規模ですと、〇〇(仮説)という課題があるのではないでしょうか?」
仮説を投げかけると、
その仮説が合っていたかどうかを、相手はYESかNOで回答してくれます。
YESであれば、そのまま話を進めていくことができます。
NOの場合は、相手が訂正をしてくれるでしょう。
この「訂正」をしてもらうのが、サトルクエスチョンのポイントです。
相手にとっては、質問に回答しているのではなく、
誤りを訂正するために話していることで、心理的負担が下がります。
その結果、相手の本音を聞き出しやすくなるのです。
2.否定疑問文を用いて相手を肯定する
否定疑問文とは、次のような問いかけです。
「~ではありませんよね?」
否定疑問文の特徴は、相手に「自分のことを分かっている」と感じさせる点です。
その理由は、質問に対する相手の答えがYESであってもNOであっても、
答えがYESになるような追加質問をすることで、相手を肯定することができます。
サトルクエスチョンが有効なのは、
関係性ができている相手にサトルクエスチョンを使ってしまうと、
相手との関係性を考慮して、適切なタイミングで使うことができれば、
商談の成功率を高めることができるはずです。