SWOT分析は、
競合、市場トレンドなど、自社を取り巻く外部環境と、
自社の資産、ブランド力、価格や品質などの内部環境を、
プラス面、マイナス面から分析する手法です。
マーケティング戦略策定、経営戦略の意思決定、経営資源の最適化などを
導き出すためのフレームワークであり、
4つの要素の頭文字をつなげて、SWOT分析と呼ばれます。
Strength:強み
Weakness:弱み
Opportunity:機会
Threat:脅威
SWOT分析は4つのステップで進めることが効果的です。
1.外部環境分析:機会/脅威
外部環境とは、市場動向や社会情勢などです。
例えば、
市場規模、成長性
競合の状況
景気や経済状況
政治の状況
法律
などの項目です。
外部環境の分析には次のフレームワークが適しています。
⑴PEST分析
マクロ分析をおこなうときに有効です。
PESTは、次の4つの指標、
①Politics:政治
➁Economy:経済
③Society:社会
④Technology:技術
を表しています。
⑵ファイブフォース分析
業界の収益性に影響がある次の5つの競争要因をもとに業界分析をします。
①新規参入業者の脅威
➁買い手の交渉力
③供給企業の交渉力
④代替品の脅威
⑤競争企業間の敵対関係
2.内部環境分析:強み/弱み
内部環境は、外部環境や競合状況を加味して判断します。
一般的には、次のような項目です。
・認知度やブランド力
・インフラ
・価格や品質
・資源
・立地
・サービス
・技術力
3.クロスSWOT分析で戦略立案
SWOTで整理した現状をもとに、
分析し、戦略・戦術策定、計画に落とし込みます。
4つの項目を掛け合わせて分析していきます。
①強み✕機会:自社の強みを使って、機会を活かすためにどうするか
➁強み✕脅威:自社の強みを活かし、脅威による影響を避けたり、機会として活かせるか
③弱み✕機会:自社の弱みを補強するなどして、機会を活かせるか
④弱み✕脅威:自社の弱みを理解し、脅威による影響を最小限にするためにどうするか
4.戦略や戦術、計画に落とし込む
クロスSWOT分析での内容をもとに、
今後とるべき戦略や戦術、具体的な計画に落とし込んでいきます。
戦略における課題が出てきた場合は、再度戦略の見直しを行います。
SWOT分析で項目の洗い出しをするだけでは意味がありません
戦略や戦術、計画まで、しっかり落とし込むことが大切です。