上司や部下など身近な人の傾向を把握することができれば、
人付き合いや仕事がスムーズになる。
アメリカの作家グレッチェンルービン氏は、
人の行動パターンを4つのタイプに分類して解説している。
人は生きる中で次の2種類の期待に直面する。
外からの期待:仕事の期限など他者から課される期待。
内なる期待:新年の誓いなど、自分で自分に課す期待。
外からの期待、内なる期待にどのような態度をとるかによって、
人の行動パターンは4つのタイプの分類できるという
1.アップホルダー(約束を守る人)
外からの期待と内なる期待の両方に応えようとする。
予定やルーティンを好み、自分を厳しく律することができる。
ルーティンや計画にとらわれすぎて、
無意味なルールまでも、頑なに守ろうとするところがある。
アップホルダーの部下は、期待に応え損ねることを嫌うため、
優先順位をはっきりと指示するのがよい。
2.クエスチョナー(疑問を持つ人)
内なる期待にのみ応えようとする。正当な理由に基づいて行動したがり、 納得できなければ異を唱える。
既存のルールに疑問を呈する姿勢は、組織にとって貴重なものであるが、
それが行き過ぎると、周囲を困惑させることもある。
クエスチョナーの部下に新しい仕事を依頼する場合には、
なぜそれをする必要があるのかを納得できるように伝えよう。
3.オブライジャー(義務を果たす人)
外からの期待には進んで応えるが、内なる期待に応えるのには苦労する。
職場でも家庭でも自らの責任を全うしようとする。
そのような姿勢が他者に利用されることがある。
搾取されていると感じると、反乱を起こすこともある。
オブライジャーの部下は、期限を設けられれば間に合わせるし、
何か頼まれればやり遂げることができる。
4.レブル(抵抗する人)
外からの期待にも内なる期待にも反発する。
自分がやりたいことを、自分のやり方やタイミングでやりたがる。
既存の枠にとらわれない考え方ができ、難題に挑むことを好むが、
同じことを繰り返すような作業は苦手である。
レブルの部下に対しては、自分がやりたいと思えるように、
自分で選べる環境をつくりだすことがポイントになる。
4つの行動パターンの傾向を考慮すれば、自分自身をより理解できる。
身近な人の傾向を理解すれば、その人たちとの仕事もやり易くなるはずである。