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部下育成のPDCA

部下に着実に成長してもらうためには、質の良いPDCAを回す必要がある。

質の良いPDCAとは、どのようなものだろうか。

1.PLAN

部下のこれまでの仕事ぶりから、そのレベルに合わせた、
短期間で終わる仕事を任してみる。

その結果から、育成を考えて、次の仕事のレベルを調整する。

2.DO

自分自身の課題を把握させるために、コントロールした範囲内で、
部下に、失敗を経験させたい。

失敗を経験してみることで、
自分で課題発見したり、認識の問題点を理解した方が、
自分自身の課題が納得できるはず。

でも、あまりに大きな失敗は、逆効果になりかねない。
コントロールの範囲内で、失敗させるのがいいだろう。

3.CHECK

部下の仕事を確認し、進め方を修正するためのフィードバックをおこなう。

正しい方向に仕事を進めるには、頻繁に軌道修正すればよい。
でも細かすぎると、育成にならない。

逆に、任せすぎてしまうと、
仕事の成果に、悪い影響がでる可能性がある。

フィードバックは、適切なタイミング、頻度でおこなうことが重要である。

4.ACTION

アドバイスをするときは、
どのような改善をすべきかを、できるだけ具体的に伝える。

具体的に、どう行動すれば良いのかを示さなければならない。

どうしたら、メンバーをまとめられるがわからず困っている部下に、
「もっとメンバー一体で行動をしよう」と言っても、
どう動いていいかわからない。

良いPDCAを回すことで、
狙いを定めた、効果的な部下育成を進めることができる。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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