あなたには、明確な目標はありますか?
と、相手に問いかけるのは、「受身の質問」である。
なぜ受身になるのだろうか?
相手に対して、「何が自分になされたか」を考えるように導いているからだ。
「自分のために何をしたか」を問いかけていない。
受身の質問をすると、
うまくいっていないことを、周りの「環境」のせいにしてしまう。
職場で、「あなたには明確な目標がありますか」と質問された相手が、
「いいえ」と答えるとき、
「上司がなかなか決断しないから・・・」
「会社がすぐに計画を変更するので・・・」
などの外的要因の言いわけが出てきてしまう。
受身の言いわけは、次の行動に結びつかない。
相手をポジティブな行動に導くために効果的なのは、「能動的な質問」である。
「明確な目標を立てるために、あなたは最大限の努力をしましたか」
と能動的に問う。
能動的な質問は、受身の質問と違って、相手の行動に焦点をあてる。
相手は、能動的な質問を受けることで、
自分の行動のどこで努力をして何を変えれば良いか、
が見えてくる。