海外拠点に派遣されたグローバルリーダーが、覚えておくべきことの1つは、
「ローカルメンバーにコミットする」
ことである。
「コミットする」ことは、リーダー自らの決意を表明することである。
「自分が何を成し遂げようとしているのか」
を明らかにして、メンバーにシェアする。
決意を明言して実行し、結果を出すことがリーダーの足跡になる。
多くの人は、心の中では決意を固めても、人前で表明をしたがらない。
「自分の任期のなかで、実行できないかもしれない」
と思うからだ。
また、決意表明した通りに実行できなかったら、
「この人は言うだけで、実際にはやっていない」
「もともと、本気でやるつもりなんかなかったんだろう」
と思われてしまう可能性もある。
でも、自分の考えを言わなければ、何も始まらない。
決意表明をしてはじめて、ローカルスタッフに本気度が伝わる。
表明した上で、実行して結果を出せば、
リーダーとしてのレベルがワンランク上がる。
もちろん、結果を出すのは簡単なことではない。
でも、リーダーは、思いきって自分の達成したいことをオープンにする。
「絶対にやる」と、自分自身を追い込む。
自分を追い込むことで、気合いのスイッチが入り、成功の確率も高まる。
それを見たローカルスタッフは、
「あの人みたいになりたい」と思ってくれるようになる。
ローカルスタッフに良い影響を与えることができれば、
組織にプラスの連鎖が起きる。
そのような連鎖が、ローカル組織を活性化させるのだ。