経営者が意思決定をおこなうとき、
欲しい情報が100%そろっていることは、まずない。
情報はいつも不十分である。
情報が不足しているからという理由で、判断を先延ばしにしていると、
ライバルに次々に追いつかれ、追い抜かれてしまう。
経営者は、60~70%の情報がそろったところで決断をしなければならない。
足りない30~40%を補うものは、自分自身の経験であり、
役員たちの意見であり、頼れる第三者のアドバイスである。
最後は、経営者の経験と直感で決める。
ある記者が、カルロス・ゴーン社長に問いかけた。
「どのようにして電気自動車のマーケットがあると確信し、決断したのですか」
ゴーン社長は、こう答えた。
「私の直感で決めました」
「これから新たに作るものが売れるかどうかなんて、
自分の決断の理由を問われて、
「直感です」
経営者の大切な仕事は、常に考え続けることである。
考え続けた人にしか、直感は降りてこない。
直感は、決意であり、信念であるともいえる。
考え尽くしたからこそ、