なぜあの人はこうなんだろう?
どうしてこのようにしてくれないのだろう?
私たちは、他人の行動にイライラして、悩みがちである。
アメリカの心理学者エリック・バーンの名言の中に、
「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来」
という言葉がある。
自分の過去は変えられないが、未来は変えられる。
他人は変えることが出来ないが、自分は変えられる。
自分がいくら努力しても他人を変える事はできない。
「ぜったいに、こうすべきだ」
「この考えはおかしいよ」
このように相手に言ったとき、
表面上は、相手を変えることができたように見えても、
相手の価値観や人間そのものを変えることはできない。
相手の価値観は、相手のもの。
相手の価値観を否定して、変えようとしてはいけない。
それは、自分の価値観の「押し付け」に過ぎない。
自分の価値観を押し付けることは、人間関係を崩す原因にもなる。
育った環境や今まで見たり触れてきたことは、一人ひとり違う。
一方的に自分の価値観を押し付けても、相手は納得しない。
結局、相手は「反感」を持ち、人間関係を壊すことにつながる。
「あの人が変わってくれたら、仕事が順調に進むのに・・・」
「あの人が変わってくれたら、私はこんなに苦労しないのに・・・
こう思い続けていると、
「変わって欲しい相手」が、いつの間にかストレスの原因になる。
他人のためを思い変化を求めることで、
結局、自分がストレスをためこんでしまっては、まったく意味がない。
相手の立場からも、勝手に変化を求められ、
変化しないからとストレスを溜められるなんて、迷惑な話である。
他人は、変えることができないし変わらない。
無理に変えようとすることは、一方的な押し付けに過ぎない。
自分自身は変わることができる。
他人が変わることを望むより、自分を変えることを意識しよう。