「考える」ことが大切であることは、誰もがわかっている。
でも、「忙しすぎて考える時間がない」という感じているリーダーは多い。
多忙な日々に追われていると、
経験したことをじっくりと分析してみる・・・
他人の意見を慎重に検討する・・・
自分の決断が将来にどう影響するのか・・・
などを考えることがほとんどない。
結局、内省する機会を持たなくなってしまい、
自らの成長の余地を減らしている。
「考える」ことには、時間を確保して落ち着いて取り組む必要がある。
時間は、意識しないと確保できない。
コマ切れの時間でよい。
通勤時間、オフィスを出る前の数分間、夜寝る前・・・
他のことをせず考えることに専念する。
頭の中で、
資料や前提の反復、いろいろなシュミレーションなどをおこなうことで、
短い時間であっても、考えを生み出すこと、整理することができる。
書くことも、思考を促すよい方法である。
文章を書くことでアイデアが膨らみ、
経験したことを自分の世界観に関連づけることができる。
日記をつけるのは、いい方法だ。
書いたものを他人に見せる必要はない。
時間を取って、友人や同僚と話をするのも、気づきを得る機会になる。
一人で思考するときも、仮説、反証、視点の切り替えなど、
自分の考えを自分で否定しつつ、考えの幅を広げていくことができる。
忙しいから”考える”ことができないということはない。
まとまった時間が取れなくても、
コマ切れの時間を使うと、かなりの効率アップになる。
忙しいことを言い訳にせず、限られた時間から意識して「考える」時間を作り、
考え抜くことを習慣にすることが重要である。