権威性とは、
自分よりも地位や権力が高い人や、
専門知識を持っている人の発言や行動に、
無意識のうちに従ってしまう人間の性質のことである。
お医者さんの意見は正しい…
警察の言うことは聞かなければならない…
東大の教授であれば間違いない…
金融の専門家の株価予測は信用できる…
サッカー中継で元サッカー選手の解説者の意見に納得する…
上司のアドバイスは正しいと思う…
頭の中に自分よりもランクが上の人がインプットされると、
無意識のうちに彼らの発言が正しいと連想してしまう。
人間はあらゆる物事を比較してしまうものである。
自分よりもステータスが上の人を見ると、
その人が自分よりも知識や経験量が豊富だと感じてしまう。
食欲が無くて悩んでいるとき、
医者から直接アドバイスをもらうのと、
インターネットの匿名掲示板の書き込みを参考にするのとでは、
その説得力がまるで違ってくる。
野球のバッティングを、部活の先生から教えてもらうのと、
プロ野球選手に教えてもらうのとでは、
価値がまるで違うと感じる。
権威を持つということは、「その道のプロ」になることでもある。
そのためには、2つの条件が必要となる。
1.専門知識
2.実績
この2つが兼ね備わった人は、
「その道のプロ」と呼ばれるようになり、
権威者として、一目置かれるようになる。
その人が、自分の精通する分野について何か語れば、
そこに権威性が生まれる。
資格を取る…
昇進をする…
部下を育成する…
その道のプロとの人脈をつくる…
権威性は有効な武器。
できることから少しずつでも、高めていく努力をしたい。