リーダーが、新たな事業構想を実現させるためには、
決断力、行動力が必要である。
こんなとき、「一歩踏み出せない病」に陥りがちである。
「一歩踏み出せない病」とは、
やるべきことはわかっている…
でも、過去のしがらみやリスクを気にする…
何度も同じ計画を作ったり、会議を繰り返してしまう…
結果的に何も進まない現象である。
いくら優れた構想であっても、
決断力と行動力が伴わないと何も起こらない。
では、「一歩踏み出せない病」を変えるにはどうすればよいだろうか。
1.外圧を利用する
一歩踏み出せない人は、慎重すぎて常に他とのバランスを気にしてしまう。
周囲、ライバルの状況をもう一度しっかり観察することが大切である。
ライバルの会社が、すでに動き始めている…
先を越されてしまったら、社長に何を言われるかわからない…
良い意味で、外圧を利用することも必要である。
2.3年後の自分を思い浮かべる
自分が一歩踏み出さなかった場合はどうなるか?
将来の自分を思い浮かべてみる。
10年先の話ではなく、想像しやすい3年後の自分の姿である。
今一歩踏み出せば、
これまで検討してきた事業構想はこんな事業に成長する…
顧客から喜ばれ、やってよかった…
「なりたい自分」が見えてくる。
逆に今一歩踏み出さない自分を想像する。
相変わらず計画ばかり作っている…
出来ない言い訳ばかりしている…
「なりたくない自分」が見えてくる。
過去を後悔しても何も始まらない。
まず、今、動くことだ。
3.少しの強制力とインセンティブ
もうひとつの解決策は「少しの強制力」だ。
真面目なリーダーほど、
これで、本当によいのか…
もっと内容を詰めないと…
まだ調査が足りない…
など、一歩踏み出せない率が高い。
自分の背中を押す方法として、
3か月以内に事業計画をトップに報告すると宣言する、
1年以内に事業開始をしなければ予算が取れない、
といったようなインセンティブとセットにすることも有効である。
自ら腹をくくって、開き直って一歩踏み出そう。
行動を起こさなければ、やりたいことは決して実現しない。