同じチームの中には自分と同じ役割の人間はいない。
メンバーには、自分の役割を果たす責任と勇気を持たせなければならない。
チームの中で、各メンバーがそれぞれ自分の役割を果たさなければ、
目標は決して達成できない。
では、役割とは何だろうか?
メンバーの担当業務をこなすことだけが役割ではない。
メンバーが言うべきことをちゃんと言う…
リーダーは聞くべきことをしっかり聞く…
という姿勢も役割である。
メンバーは、チームやリーダーにとって耳が痛い内容でも、
状況を正確に報告することは、大切な役割である。
リーダーも、たとえ自分にとって不都合な話であっても、
メンバーからの報告に耳を傾けることが役割である。
業務について一番詳しい情報を持つているのは、現場の担当者である。
それをないがしろにして、どんな目標や方針を設定しても、
必ずどこかでチームの歯車が狂ってしまう。
日本の企業の場合、 上層部が決めたことに
なかなかNOと言えないムードがいまだに根強い。
メンバーはリーダーに都合の悪い話は避ける…
リーダーも自分に対する反論に耳を貸さない…
そういう職場では、大きな問題が起こっても、
上層層に情報が届かないという、危ういチームになってしまう。
リーダーは、メンバーの現場からの情報をしっかり聞くこと。
それが批判に聞こえるものであっても、我慢強く聞く。
その意見に納得したなら、すぐに採り入れる。
そうすることでメンバーに参画意識が生まれる。
提案が次々と出てくるチームに変わる。
メンバーに役割意識が浸透すれば、
現場で察知した環境の変化や課題に、素早く対応できるチームになるはずだ。