目的があやふやになり、その結果、うまくいかないケースはよくある。
たとえば、英語を学ぶ場合、
海外で、商談をまとめるために学ぶのか、
人工知能関連の論文を原書で読むために学ぶのか、
目的により、次にとるべき行動が全く違ってくる。
どちらもできるようになりたいと思ってしまうと、
最短時間で、成果が出る学習方法を選べなくなってしまう。
まず、目的を明確に意識する必要がある。
たとえば、野球で、ノーアウト、ランナー3塁の場面。
ここで打者は、
ヒットを打てば1点入る…
犠牲フライでも1点…
右方向に転がせば…、
とあれこれ迷い、その結果、中途半端なプレーになってしまうことがある。
「確実に1点取るため犠牲フライを打つ」
と決めることができれば、
低めのボールは捨てて、高めのボールだけに絞れる。
目的を明確に意識すれば、どう行動すべきかも素早く決まり、
成功する確率は高まるわけだ。
犠牲フライを打つと選択したことで、
高めの球を外野まで運ぶ、という次の行動がすぐに決まる。
ただし、犠牲フライを外野に打とうと思ったとき、
その通りに実行できなければならない。
当然、普段からの反復練習が必要である。
目的を意識すれば、
時間をムダにせず、効率よく成果の質を上げることができる。