PDCAサイクルは、事業活動での管理を円滑に進める手法の一つである。
第二次世界大戦後、品質管理を構築したエドワーズ・デミング博士らが提唱した。
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の4つのステップを
繰り返すことによって、業務を継続的に改善していく。
Plan(計画):目標を設定して、具体的な行動計画をつくる
Do(実行):行動計画に沿って業務をおこなう
Check(評価):行動の結果と当初の目標を比較し、問題点を分析する
Act(改善):分析結果により、計画、体制、プロセスの改善をおこなう
後に、デミング博士は、より入念な評価を行う必要性を強調して、
「C」を「S」に置き換えて、PDSAサイクルと称した。
「S」は、「Study(研究)」の「S」である。
Checkを単なる「評価」に終わらせてしまってはならない。
「評価」よりさらに進んで、深く「研究」することが必要ということだ。
行動の結果は、当初の目標とどれだけ一致しているのか…
もし違うならば,何が間違っていたのか…
例え、結果が成功であったとしても、反省する点は必ずある。
失敗と評価した場合には、再度、成功することを目指さなければならない。
また、評価結果を個人レベルに留めてはいけない。
組織全体の共有財産としなければならない。
組織は、常に「学習する組織」であることを要求されている。
計画の元となった基準や前提さえも検証しなければならない。
変化の激しい時代であるからこそ、
学習する組織は、PDCAからPDSAサイクルに管理を進化させる必要がある。