教育学者のエドガー・デールは、1969年に「経験の円錐」を提唱した。
エドガーデールの「学習の法則」とも呼ばれている。
これは、人間の習得率もしくは学習の深度を表したもので、
学んだ内容を、2週間後に覚えている割合を図解したものである。
読むだけ:10%
聞くだけ:20%
見るだけ:30%
見て聞く:50%
言うか書く:70%
教える:90%
読むだけも、聞くほうが、印象に残る。
聞くよりも、見るほうが、より深く残る。
見て聞いたほうが、もっと覚えることができる。
それでもやっと50%である。
受動的な態度で学習をしても、半分程度しか記憶に残らない。
もっと効果を上げるためには、
受身ではなく能動的に学ぶことが必要である。
能動的とは、言う、書く、教える、ということである。
すなわち、実際にやってみる、経験してみなければ、
自分の中の記憶として残りにくいといえる。
そして、誰かに、教える、伝えること。
自分ではわかったつもりになったことを、改めて説明しようとすると、
つじつまが合わない…
理由をうまく説明できない…
ということがあるはずだ。
教えるまでわからなかった不完全な理解が、浮き彫りになるのだ。
読んだり聞くだけのインプットだけでは足りない。
学んだことを、人に教えたり伝えることは、一番効果がある。
積極的にアウトプットをすることで、
自分の考えを整理し、あいまいな部分がはっきりして、記憶に定着できる。