マネジメント研究の第一人者であったピーター・ドラッカーは、
企業の目的の中で一番大事なことは、
「顧客を創造すること」
だと言った。
多くの人は、
企業にとって大切なのは「顧客第一主義」であり、
企業は「顧客満足」を追求すればよい、
と考える。
しかし、ドラッカーは、「顧客満足」だけではダメだと考えた。
いま、自分たちの商品を買ってくれている顧客は、
商品を買ってくれる可能性がある人の何千分の一か何万分の一かもしれない。
今の顧客以外の人がなぜ買わないのか…
その人たちに買ってもらうためには何をしたらいいか…
ということを考える必要がある。
いまの自分たちの顧客の外にいるお客様が、真に欲しているものが何か、
ということの見極めが大切であり、それが企業の存在価値でもある。
さらに、顧客に1つ買ってもらったら、
その次に、買いたいと思ってもらうには何をしたらいいのか、
を考える。
自分の事業を振り返ったとき、
本当に顧客を創造できているか…
今の顧客以外へチャンスを見逃していないか…
を、真摯に問い直してみるべきである。