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質問力をすぐに高める方法

質問をする本来の目的は、
疑問を解消したり、人から情報を引き出したりすることである。

しかし、それだけではない。

自分とは違う視点、価値観を知ことができる…
相手の感情や立場を理解できる…
お互いのやる気や思考力を高める…
気づきを促し、ブレークスルーを起こす…
元気づける…
お互いを尊重し合う気持ちを持てる…

すなわち、質問力を高めることで、

人間関係をよくする、
問題を解決する、
人を動かす、
自己成長を促す、

ということが、効果的にできるのである。

リーダーからメンバーに質問をすることは、
メンバーのやる気や思考の質を高め、強いチームをつくる。

リーダーが質問力をアップするために、
すぐに実践できる方法を2つご紹介する。

1.メンバーに対して興味を示す

メンバーが、「自分に興味を持ってくれている」
と感じることは、とても重要である。

興味を持っていることを、感じてもらうためには、

顔だけを相手に向けるのではなく、相手に体を向ける、
相手の話に対して、うなずきや相づちを入れる、
相手が話し終わってから、ワンテンポ間を取ってから質問する、

が、大切なポイントである。

2.質問は短くする

真の原因を発掘するためには、
メンバーが話すことをどんどん深掘りしていく必要がある。

深掘りすればするほど、メンバーの本音に近づき、原因が見つけやすくなる。

質問をする段階では、「相手の話を聞く」ということが主目的。
質問の言葉はなるべく短くして、メンバーに長く話してもらう。

質問を短くすればするほど、メンバーはたくさん返答をしてくれる。
質問が長くなればなるほど、メンバーの返答は短くなる。

では、「短く」質問するには、どうすればいいだろうか。

「それはなぜ?」
「具体的には?」
「例えば?」

このような短い質問によって、本当の原因を浮き彫りできるようになる。

現在のように正解が見通せない不透明な時代においては、
指示・命令型の「意見」だけで人を動かすのではなく、
支援・助言型の「質問」によって、人を動かしていく必要がある。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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