質問をする本来の目的は、
疑問を解消したり、人から情報を引き出したりすることである。
しかし、それだけではない。
自分とは違う視点、価値観を知ことができる…
相手の感情や立場を理解できる…
お互いのやる気や思考力を高める…
気づきを促し、ブレークスルーを起こす…
元気づける…
お互いを尊重し合う気持ちを持てる…
すなわち、質問力を高めることで、
人間関係をよくする、
問題を解決する、
人を動かす、
自己成長を促す、
ということが、効果的にできるのである。
リーダーからメンバーに質問をすることは、
メンバーのやる気や思考の質を高め、強いチームをつくる。
リーダーが質問力をアップするために、
すぐに実践できる方法を2つご紹介する。
1.メンバーに対して興味を示す
メンバーが、「自分に興味を持ってくれている」
と感じることは、とても重要である。
興味を持っていることを、感じてもらうためには、
顔だけを相手に向けるのではなく、相手に体を向ける、
相手の話に対して、うなずきや相づちを入れる、
相手が話し終わってから、ワンテンポ間を取ってから質問する、
が、大切なポイントである。
2.質問は短くする
真の原因を発掘するためには、
メンバーが話すことをどんどん深掘りしていく必要がある。
深掘りすればするほど、メンバーの本音に近づき、原因が見つけやすくなる。
質問をする段階では、「相手の話を聞く」ということが主目的。
質問の言葉はなるべく短くして、メンバーに長く話してもらう。
質問を短くすればするほど、メンバーはたくさん返答をしてくれる。
質問が長くなればなるほど、メンバーの返答は短くなる。
では、「短く」質問するには、どうすればいいだろうか。
「それはなぜ?」
「具体的には?」
「例えば?」
このような短い質問によって、本当の原因を浮き彫りできるようになる。
現在のように正解が見通せない不透明な時代においては、
指示・命令型の「意見」だけで人を動かすのではなく、
支援・助言型の「質問」によって、人を動かしていく必要がある。