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アイデアを生み出す3つの問いかけ

アイデアは、自分の持っている知識と経験をもとに生まれる。

でも、たくさんの知識と経験を持っているからといって、
多くのアイデアを生み出せるとは限らない。

同じ量、内容の知識と経験を持っている人でも、発想力には違いがある。
それは、知識や経験の組み合わせ方がうまいかどうかの差である。

アイデアを出やすくするためには、
次の3つの問いかけを使って、発想してみるのがよい。

1.それは何のためにするのか:ニーズの発見

この目的は、隠れたニーズを発掘することである。

「それは何のためにするのか」と問いかけていくと、
人の行動に隠れているニーズを発見することができる。

その際、対象とするモノやコトは、
できるだけ小さい単位のほうが発想しやすい。

例えば、
「扇風機」よりも「扇風機のモーター」などの要素を対象にしたほうがよい。

2.それができると何ができるのか:シーズの発見

これは、すでにある技術からアイデアを広げる思考展開方法である。

自分や自社の持つモノやコトからスタートしても良いし、
他社や他人から取り入れたいモノやコトから始めてもよい。

目的は、隠れたシーズの発見である。

展開をおこなう際には、広い視野で考えることが大切。

1つの可能性に関しては、
複数の「できること」をモレなくあげていきたい。

3.そのために何をするのか:手段の発見

隠れたニーズを発見し、
自分たちが提供できるシーズをつくりだす。

それらをうまくマッチングすることで、新しいアイデアが生まれる。

そのときに、大切なのが、「そのために何をするのか」という問いかけである。
隠れたニーズやシーズを実現する手段を見つけるのである。

この3つの問いかけを繰り返しても、
つくりたいと思うモノやコトがイメージできなければ、
もう一度、スタート時点を変更して展開してみる。

アイデアは、自分の持っている知識と経験の組み合わせである。
3つの問いかけを使って、眠っているアイデアを引き出そう。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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