アイデアは、自分の持っている知識と経験をもとに生まれる。
でも、たくさんの知識と経験を持っているからといって、
多くのアイデアを生み出せるとは限らない。
同じ量、内容の知識と経験を持っている人でも、発想力には違いがある。
それは、知識や経験の組み合わせ方がうまいかどうかの差である。
アイデアを出やすくするためには、
次の3つの問いかけを使って、発想してみるのがよい。
1.それは何のためにするのか:ニーズの発見
この目的は、隠れたニーズを発掘することである。
「それは何のためにするのか」と問いかけていくと、
人の行動に隠れているニーズを発見することができる。
その際、対象とするモノやコトは、
できるだけ小さい単位のほうが発想しやすい。
例えば、
「扇風機」よりも「扇風機のモーター」などの要素を対象にしたほうがよい。
2.それができると何ができるのか:シーズの発見
これは、すでにある技術からアイデアを広げる思考展開方法である。
自分や自社の持つモノやコトからスタートしても良いし、
他社や他人から取り入れたいモノやコトから始めてもよい。
目的は、隠れたシーズの発見である。
展開をおこなう際には、広い視野で考えることが大切。
1つの可能性に関しては、
複数の「できること」をモレなくあげていきたい。
3.そのために何をするのか:手段の発見
隠れたニーズを発見し、
自分たちが提供できるシーズをつくりだす。
それらをうまくマッチングすることで、新しいアイデアが生まれる。
そのときに、大切なのが、「そのために何をするのか」という問いかけである。
隠れたニーズやシーズを実現する手段を見つけるのである。
この3つの問いかけを繰り返しても、
つくりたいと思うモノやコトがイメージできなければ、
もう一度、スタート時点を変更して展開してみる。
アイデアは、自分の持っている知識と経験の組み合わせである。
3つの問いかけを使って、眠っているアイデアを引き出そう。