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ロードマップ作成はメンバー設定が大切

ロードマップとは、
未来のシナリオを予測し、具体的な推進計画を示すツールである。

新規事業開発テーマに対して、基準となる道筋を示すためには、
ロードマップをつくることが有効である。

研究開発部門が主体となって策定するのは、技術ロードマップ。

複数の新規開発テーマに対して、
研究開発部門が推進する技術開発テーマの位置付けを時系列に示す。

技術ロードマップで重要なのは、3つの要素、すなわち、

1.市場・顧客(Market)
2.製品・サービス(Product)
3.技術(Technology)

であり、これを表現することで、事業計画と連携することができる。

ロードマップ作成のときには、3要素の根拠となる情報収集や分析とともに、
3要素のつながりに着目することが重要である。

定義した「製品・サービス」の提供する価値は、
ターゲット顧客のニーズを満たしているのか…

開発すべき「技術」に示されたテーマは、
商品・サービスで、目指している機能を実現できるのか…

3要素のつながりを、明確に整理するためには、
研究開発部門のみで、技術ロードマップ策定を進めてはいけない。

事業企画、営業、製品企画などの各部門と協力することが不可欠である。
各部門が持つ知恵を結集することで、質の高いロードマップを策定し、
さらに事業の成功につなげられる。

研究開発部門が独りよがりで方向を決めるのではなく、
各部門との協力を通して、成果につながる技術開発を目指す必要がある。

ロードマップづくりには、
作成するメンバーと体制を、正しく設定することが必須なのである。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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