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報告は結論から、相談では提案を

報連相のタイミングは、
上司と部下がコミュニケーションを取る最高のチャンスである。

やり方次第で、
お互いの評価も上がるし、仕事の効率もアップする。

メンバーが上司に「報告」する場合、
まず最初に、
上司が知りたい最低限の情報を伝える。

すなわち、
「結論だけを先に言う」ことが、ポイントである。

上司が一番聞きたいのは、「何が起きたのか」ということである。

例えば、

「A社へ明日納入予定の製品が遅れそうです」

と、まず結論を話す。

「今からできる対応策は、〇〇〇です」
「もし不足していれば、ぜひアドバイス、サポートをお願いします」

と話して、上司を巻き込んでしまう。

そうしたほうが、問題も早く解決しやすい。
上司もメンバーの主体性を感じ、積極的にサポートしてくれるはず。

報告は、相手にとって一番大切な情報を提供することが重要である。
結論が先である。

結論を最初に言うか最後に言うかで、報告の印象は大きく変わる。
原因から話し出すと、どうしても言い訳に聞こえてしまう。

報告するときには、
まずは「結論から言いますと…」と切り出そう。

そうすると、必然的に、続けて結論を話さざるを得なくなる。

また、上司への「相談」は、
メンバーが問題解決をするための重要な情報収集活動である。

自分の実力以上の仕事を成し遂げ、
自分の成長につなげるために、意識的に使うべきである。

相談するときのポイントは、自分のアイデアをちゃんと持っていること。

「どうしたらいいでしょう」ではダメ。

「私は〇〇〇だと思うのですが、どうでしょう」
と提案することが大切である。

そうすれば、上司は、
親身になって、経験に基づいたアドバイスや判断を伝えてくれるはずだ。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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