水ingAM株式会社様では、新たな賃金制度の導入に合わせて、2019年より、全国各事業所の所長クラスを対象とした人事考課研修を実施いただいています。
水を支える様々な事業領域で、最適なソリューションを提供する水ingAM株式会社様では、
人事考課制度を人材育成に活用して、自律・自立的に成長していける組織を目指されています。
水ingAM株式会社
CSC部/FE人事 渡部 様
にお聞きしました。
◇研修導入の目的
編集部:イントランスの研修導入前どのような研修(人材育成)をされていましたか。
渡部様:毎年、教育研修部門により階層別の研修を行っていました。考課者研修はその中で行っていました。
編集部:貴社の組織はどのような課題がありましたか。
渡部様:期末人事考課において、各事業所の責任者が絶対考課を行い、その後支店・営業所にて相対考課を行うのですが、いわゆる評価エラーが散見されていました。また人事考課が、全社目線ではなく事業所単位の目線で行われることもあり、人事考課制度が人材育成・能力開発に十分活用できているとはいえない状況でした。
実際の研修スケジュール例▼
◇研修導入のきっかけ
編集部:イントランスの研修の導入のきっかけや理由は何だったのでしょうか。
渡部様:新たな賃金制度の導入に際し、公正・公明な人事考課の実現が求められていたこともあり、外部の専門講師に人事考課者研修を依頼することを決めました。
実際の人事考課実施例▼
◇研修の効果
編集部:実際に研修を実施されてみていかがでしたか。
渡部様:2019年以降毎年、研修を行ってきていますが、継続して行うことにより、考課者の評価基準のブレが少なくなり、また人事考課制度への理解も深まっていると実感しています。
編集部:研修で印象に残った場面はありましたか。
渡部様:講師が被考課者役、受講者が考課者役になり、面談のロールプレイを行う場面があるのですが、講師の演技力がすばらしいです。受講者も対応に苦慮していますが、その分印象にも残るようで、実践的な研修として評価される一因となっていると思います。
また、会社評価方法を理論的に分かり易く説明頂いておりますので、いわゆる「俺流の評価」から「理論的な会社共通の評価」になりました。
編集部:研修後の日常業務で受講者に何か変化はありましたか。
渡部様:期中における「部下の業務の観察」の重要性が理解できたようで、被考課者の行動事実の記録を残すための仕組みづくりに取り組む管理者が増えてきています。目標管理についても、会社目標と連鎖した期初の目標設定が意識できている印象を受けます。また人事考課への理解が深まったことによって、自部門の部下だけではなく他部門の社員にも興味や関心を持つ管理者が増えたと感じています。
編集部:参加された方からはどのような感想がありましたか。
渡部様:グループワークやロールプレイを含む研修内容としていることで、自分自身の評価傾向や他者との評価目線の違いに気付くことができる良い機会になっているようです。受講後のアンケート結果からも、研修の満足度が高いことが伺えます。
◇今後の期待
編集部:今後イントランスの研修に期待することはありますか。
渡部様:当社の特徴のひとつとして、事業所ごとに業務内容や配置人数が大きく異なり、標準化が難しい点があります。できるだけ社員に納得感を持たせられるような人事考課とすべく研修を計画していきますので、イントランス様からも意見・アドバイスをいただけたらと思います。
編集部:今後どのような組織を目指したいですか。
渡部様:従業員自身が人事考課制度を良い意味で利用し、自律・自立的に成長していけるような組織としていきたいです。